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ファストファッションとは?安さの秘訣や抱える問題

流行りの洋服を手頃な価格で楽しめるファストファッションは、幅広い世代から人気があります。

しかし、魅力的なファストファッションの裏側には、環境問題や社会問題、未来のために解決すべき大きな問題も潜んでいるんです。

この記事では、ファストファッションの特徴や抱える問題、今後の展開についてお話します。

ファストファッションとは?

2000年代半ばからよく耳にする「ファストファッション」という言葉。これは安くて早い「ファストフード」になぞらえた造語で、最新のトレンドを取り入れ、ほど良い品質で、低価格で販売されるファッションのことを言います。

ファストファッションは商品の移り変わりが早く、流行りのアイテムを、手頃な価格で、いち早く手に入れることができるため、流行に敏感な消費者層から支持され、世界的に売り上げを伸ばしてきました。

日本でも各国のファストファッションブランドがオープンしました。しかし、現在は少しずつ海外ブランドが日本撤退を発表。また日本ブランドも生き残りが厳しい世界になりつつあります。


ファストファッションの安さの秘訣は「SPA」と「人件費削減」

では、ファストファッションはなぜ安いのでしょうか?

それには2つの大きな理由があるんです。

企画・生産・販売まで一貫して完結「SPA」を採用

ファストファッションを製造する企業の多くは、企画・生産・販売まで一貫して1つの会社で完結させる「SPA」というシステムを採用しています。

SPAを採用することで、自社で作った商品をスピーディーに店頭に並べることが可能です。また、販売データの分析ができるので、売り上げの見込みも予測しやすく、追加生産や在庫の補充にも柔軟に対応でき、戦略的に商品を生産・販売できるのです。

さらに、卸売業者や小売業者を介さずに、全てを自社で完結させることで、流通コストを削減できます。

人件費の安い国で大量生産

ファストファッションを生産する企業の多くは、労働賃金が安い新興国に縫製工場を作り、現地の従業員を雇って、商品を大量生産することで、コストを大幅に削減しています。

ファストファッションが抱える問題点は?

トレンドのファッションを手頃な価格で楽しめるファストファッションは、消費者からすると良いことづくめですよね。しかし、ファストファッションには大きな問題点もあるんです。

自然環境への影響

衣類を作るためには、多くの資源が使われ、CO2も大量に排出されます。なんと、Tシャツ1枚を製造するのに、2700ℓもの水が使われると言われているんです。

これはファストファッションに限ったことではありませんが、洋服を大量生産するファストファッションは、資源がより大量に使われることは紛れもない事実です。

また、ファストファッションは低価格を実現するため、環境に有害な化学的な素材や染料が使用されることが多く、その有害物質が混じった排水が現地の川や海に流れ込み、環境汚染が引き起こされています。

さらに、ファストファッションは簡単に手に入るが故に、トレンドが過ぎると廃棄されやすい傾向にあります。

石油を原料とする化学繊維が使われた衣類は、分解されずに砂に埋もれ、土壌汚染の原因となるのです。

人権の問題

ファストファッションの多くは、人件費の安い新興国に建てられた縫製工場で、現地の従業員の労働のもとに生産されています。

大量生産をするために長時間労働を強いられたり、労働環境が安全でなかったり、中には有害物質が含まれた汚水近くで作業をするなど、不衛生な工場もあるようです。

2013年4月に1,000人以上の労働者が犠牲になった、ラナ・プラザ崩落事故(ダッカ近郊ビル崩落事故)が起きてから、新興国での過酷な労働環境が問題視されるようになりました。

「ファッション史上最悪」とも言わるラナ・プラザ崩落事故とは?

ラナプラザには、27のファッションブランドの縫製工場が入っていました。この事故の犠牲者の多くは、その工場で働いていた若い女性たちだったのです。

建物の危険な状態が警告されていたにもかかわらず、労働者たちは洋服を大量生産するために夜通しの作業を命じられ、その結果、朝のラッシュアワーの間にビルが倒壊し、多くの労働者達の命が奪われたのです。

縫製工場で働く人たちは、ファストファッションの安さを支えるために、安い賃金で過酷な労働を強いられ、人権を侵害されていると言っても過言ではありません。

ファストファッションからサステナブルファッションへ

2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、持続可能な開発目標」SDGs。

掲げられた17の目標の1つには「つくる責任つかう責任」というものが含まれています。これは大量生産・大量廃棄問題を抱えるファストファッションブランドにとって、取り組むべき重要な課題です。

SDGsへの関心が高まる中で、近年では、多くのファストファッションブランドが、サステナブルな社会の構築に向けて、積極的な取り組みを行っています。

例えば、H&Mでは衣類回収プログラムを開始し、「2030年までにサステナブル素材の利用を100%にする」といった目標を掲げています。

ユニクロの親会社であるファーストリテイリングは、デニム製造時の水の使用量の最大99%カットしたり、自社製品の着られなくなったダウンを回収し、独自のテクノロジーによってダウンとフェザーを100%リサイクルすることを目標と掲げています。

また一般消費者の意識にも変化が現れ、環境に負担の少ないサステナビリティに配慮した商品を選ぶ人や、多少金額は高くなっても良いものを長く着たいと思う人が年々増加しています。

流行や安さを求めるファストファッションから、自然環境や人、動物などに配慮したサステナブルファッションへ、時代が変化しつつあります。

SDGsを意識したBOBSONの取り組み

BOBSONはジーンズを大量生産していません。需要のある分だけ、一つひとつ職人が大切に作っています。

また、ジーンズを制作する時にどうしても出てしまう余り生地は、オリジナルの小物などに活用しています。

BOBSONは過剰に商品を作らないこと、生地をフル活用することで、廃棄を極力減らし、環境問題に積極的に取り組んでいます。

持続可能な社会を創り出すためには、1人1人の意識と行動が必要不可欠です。

洋服を選ぶ時には、「流行り」や「値段」だけではなく、未来の地球のためにも、長く愛用できる質の良いアイテムを選ぶことにも目を向けてみてくださいね。

BOBSONも持続可能な社会のために、これからもこだわりの物作りを続けていきます。

 




 

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