本日は90年代ボブソンの代表的なヒット商品だった「04ジーンズ」のお話です。
04(ゼロ・ヨン)ジーンズという名称は暗に(レイ・ヨン)という意味があり、レーヨンを使用したジーンズのことの意味がありました。
綿にレーヨンを混紡した生地を開発したことで、柔らかさとドレープ感のあるデニムパンツが生まれたのです。
それは、これまで「ジーンズ=コットン100%」や、「ジーンズは堅いもの」という固定概念を覆すものでした。
このジーンズが開発されたのは1992年のこと。
開発当初の04ジーンズは、レーヨンの耐久性が弱く、シワになりやすい欠点がありました。
しかしその後、レーヨンの中でも強度の高いポリノジック、ハリのあるタフセル、当時最高級のポリノジックであったセルティマなど、多くの素材を試して強度を上げていき、Gジャンやシャツにも着手。
また、織りをサテンやピケ、コーデュロイなどに変化させたり、染色したポリノジックを使用することで新たな生地を生み出していきました。
こうした再生繊維を使用したジーンズの提案は当時世界的にも新しく、他ブランドも続々と柔らかいジーンズの製造に着手し始めます。
また、同時に繊維研究においても強度のある再生繊維の開発が進みました。
こうした競合との争いや、生地開発との協力、そして時代の後押しもあり、ソフトジーンズブームとして大きなムーブメントとなったのです。
さて、そんな90年代ボブソンの代名詞、04ジーンズのラインナップから復刻した新商品のご紹介です。
04ジーンズとしては初のリヨセル混生地を使用したソフトジーンズです。
レーヨンに比べ、吸湿性やドレープが強いのが特徴。
その生地特徴を生かし、2タックトラウザーとしてリリースいたしました。
当時のデザインを意識したフラッシャー。
リヨセルの特徴である光沢。
洗い加工によって若干のアタリを出しているのもポイントです。
ジーンズがお好きな方にももちろんですが、ジーンズを履かなくなったという世代の方にもおすすめの履き心地です。
是非お試しください。
以上になります。
お読み頂きありがとうございました。