リジットジーンズのお手入れ解説と例

リジッドジーンズのお手入れ方法

 

リジッドジーンズ（未洗いデニム）を手に入れたら、最初のお手入れが重要です。

リジッドジーンズは洗い加工がされていないため、独特の色落ちやエイジングが楽しめますが、愛着を持って長く着用するために知識が必要です。

初めてのリジッドジーンズのお手入れ方法について詳しく解説していきたいと思います。

 

ジーンズに携わるものとしてのオススメの一例ですので、ご参考にしていただたらと思います。

 

 

 

リジッドジーンズの特性を理解する

リジッドジーンズは、洗いをかけずに仕上げられたデニム生地で、糊と染料がしっかりと繊維に定着している状態です。初めての着用や洗濯時には色落ちが発生します。

リジッドデニムは硬く、最初は履き心地が硬い場合がありますが、履き込むことで柔らかくなり、自分の体にフィットしていきます。

 

 

初回洗濯を避ける理由

リジッドジーンズは、最初の数カ月間は基本的に洗濯しないのが理想的です。自分の履きシワをよりコントラストを出しインパクトを出すためです。

色落ちを自分の履き方に応じて自然に出します。

ジーンズの膝や太もも、ポケットなど、よく擦れる部分が徐々に色落ちし、立体感のある独自のエイジングが楽しめます。

中には何年も洗濯せず着用する強者もいますが、ジーンズの糊はデンプン質のものが多いためカビなどに注意が必要です。

 

 

最初の着用

リジッドジーンズは最初は硬いですが、数週間履き込むことで体に馴染みます。

この期間は、自分の体の動きやラインがデニムに反映されるため、意識して屈伸やどのライフスタイルに組み込むか楽しんでください。

例えば、バックポケットに何を入れてアタリ（擦れて白くなった部分をアタリといいます）を出すとか、畑仕事や自転車での着用でアタリがどうでるかなど楽しんでイメージください。

履き込む際は、頻繁に着用することでデニムが早く体に馴染みヒゲやアタリがしっかり出ます。  

 

 

リジットデニムは色移りしやすいので、白い服や家具には注意してください。  

 

 

履き込み後の初回洗濯

 

数カ月履き込んだ後、初めて洗濯をします。以下の手順で行いましょう。  

 

デニムを裏返す

色落ちと形崩れを防ぐため、必ず裏返してから洗います。  

 

 

手洗いで

洗濯機ではなく、手洗いで優しく洗うと風合いを保てます。水は30度ほどのぬるま湯がオススメです。水温温が上がると縮みの原因になり低すぎると意図しないスジのようなアタリが出る可能性があります。なるべく色落ちを防ぐため、洗剤は入れないのがオススメです。

手で雑巾のように強く絞って脱水するのはスジのかたが発生する可能性があるので、優しく絞り干すときにしっかりシワを伸ばしましょう。脱水のみ洗濯機でやるようにしましょう。

 

乾燥方法

裏返しで、日陰で吊るして自然乾燥させます。乾燥機の使用は避けてください。  ウエストにクリップの後がつくのと、重力を分散させるために長めのハンガーに２つ折り、もしくは２つのハンガーでテンションを分散させて干すのがオススメです。一つのハンガーだと、乾きにくい場所が発生するので、折り返して干してください。

 

 

 

ジーンズと風呂に一緒に入る？

 

自分の形に縮ませるために、ぬるま湯の風呂にジーンズを履いたまま入る人もいます。

意図しないスジアタリが出ないようにするには、実は合理的な洗いかたです。

 

 

 

洗濯での縮みについて

デニム生地にサンフォライズ加工という縮み防止加工をしているもので綿100％のものであれば縮みは、おおよそ縦横3％になります。

サンフォライズ加工を施していない「キバタ」と呼ばれる状態のデニムは１サイズから２サイズ縮むと言われていて経験としては15％～20%縮むこともあります。やっかいなのが同じ生地でも縮率が変わるところで、非常にギャンブル性が高いのがキバタです。

BOBSONのセルビッチデニムはサンフォライズ加工を施してありますので大きく縮むことは少ないです。

 

長く愛用するために

リジッドジーンズは、適切にケアすることで長年愛用できます。

初回のお手入れを丁寧に行うことで、生地を傷めず、独特の風合いを引き出すことができます。自分だけの色落ちやエイジングを楽しみながら、大切に履き込んでいきましょう。

 

これらの手順を参考に、リジッドジーンズの魅力を最大限に引き出してください。