アラフォー世代の方なら、若かりし頃、ケミカルウォッシュのアイテムを身にまとったことが一度はあるのではないでしょうか。
マダラ模様が特徴的なケミカルウォッシュは、80年代のバブル期に大流行。しかし、風のようにブームは過ぎ去りました。
それ以降なんとなくダサいイメージが染み付いているケミカルウォッシュ・・・。
しかし、近年ではオシャレさんの間では密かに人気のアイテムになっています。
この記事では、ケミカルウォッシュの特徴や歴史、「ケミカルウォッシュが着たい!」そんな気持ちになるオシャレなコーディネートをご紹介します。
ケミカルウォッシュとは?
「ケミカルウォッシュ」とはデニムの色落ち加工の一種で、ストーンウォッシュ(※)の変形。
強力な漂白剤に漬けた軽石とデニム製品をウォッシャーマシーンで一緒に洗い、石と生地が当たって脱色されたり、擦れたりして、不規則なマダラ模様の独特な色落ちが生まれます。ひと目見ただけで加工方法がわかる、インパクトのある色落ち加工です。
ストーンウォッシュとの違いは?
「ストーンウォッシュ」とは、専用の石(軽石)と生地を一緒に洗うことで、生地の表面が摩擦を受け、着古したような柔らかい感じを生み出す洗い加工のこと。
ケミカルウォッシュのような大胆な特徴はないけれど、ヴィンテージ感を出すために用いられることが多く、ジーンズだけでなく、Gジャンやチノパンなどのカジュアルウェアにも多く用いられています。
「ウォッシュ加工」は日本が生み出した技術
実は「ストーンウォッシュ」や「ケミカルウォッシュ」などのウォッシュ加工は、日本が初めて取り入れた加工技術。
日本でジーンズを販売するにあたり、日本人から不評だったデニム生地の硬さやゴワゴワ感。そんなデニム生地のデメリットを改善し、生地を柔らかくして、はき心地をよくするために取り入れられたのが、ウォッシュ加工なのです。
その後、ブリーチ→ストーンウォッシュ→ケミカルウォッシュ→ヴィンテージ加工と次々と新しい加工技術が生まれています。
ケミカルウォッシュの歴史
80年代のバブル期にケミカルウォッシュブームが到来。マダラ模様のインパクトある個性的なデザインは、多くの方に衝撃を与えました。
当時のオシャレさん達を魅了したケミカルウォッシュは、ジーンズだけでなくジャケットやデニムスカート、デニム生地のバッグなど、さまざまななアイテムに使われました。
ケミカルウォッシュのGジャンにジーンズを合わせて、全身ケミカルウォッシュでオシャレを楽しむ人も多くいましたよ。
しかし、バブルの終焉と共にケミカルウォッシュブームは過ぎ去り、いつのまにかトレンドから姿を消しました……。
それ以降は「ケミカルウォッシュはダサい」「オタクっぽい」、そんなネガティブなイメージすらもたれるように……。
ケミカルウォッシュは本当にダサいのか?
爆発的なケミカルウォッシュブームが過ぎてからは、ダサいイメージやオタクっぽいイメージを持たれがちなケミカルウォッシュですが、2000年代にリバイバルされ、近年では男女問わず、オシャレさんの間で、じわじわ注目を集めているアイテムなんです。
着こなし方によっては、普通のジーンズでは出せない独特の雰囲気を出すことができ、オシャレ度がグンっとアップします。
これからケミカルウォッシュのコーディネートをご紹介するので、参考にしてくださいね。
【メンズ】ダサくない!ケミカルウォッシュのコーディネート
色味の違いを楽しむ、デニムオンデニム
ケミカルウォッシュのGジャンと、絶妙な色落ち具合のデニムがマッチした、デニムオンデニムコーデ。
帽子、インナー、靴を白で統一することで、全体のバランスが整います。
スイングトップのデニムジャケットにケミカルウォッシュデニムを合わせた、爽やかコーデ。
インナーにオレンジを取り入れることでトレンド感もアップ!
ケミカルウォッシュデニムは白と合う!
シンプルな白のトップスはケミカルウォッシュデニムの個性をより輝かせてくれます。
ケミカルウォッシュデニムのコーデに迷ったときには、デニム以外を白で合わせれば外しません!
シンプルなコーデも、いつものデニムをケミカルウォッシュに変えるだけで、一味違った雰囲気に。
真っ白のTシャツが、ケミカルウォッシュの良さを引き立ててくれます。黄色いベルトも差し色になってGOOD!
大胆柄のケミカルウォッシュは黒で引き締める
大胆なケミカルウォッシュデニムも、それ以外をシンプルな黒いアイテムでまとめることで、派手すぎないコーデになります。
ダボっとデニムでこなれ感をプラス
ダボっとサイズのケミカルウォッシュデニムなら、簡単にこなれ感がプラスできます。
インナーをデニムにインすれば、ゆるすぎない、絶妙なバランスに!
シャツを羽織ったり
足元にスポーツサンダル+靴下を合わせたり。
ゆるっとしたケミカルウォッシュデニムも、シンプルなアイテムと合わせることで、爽やかに着こなせます。
ミリタリージャケットを合わせてアメカジスタイルに
ミリタリージャケットとハンチングを合わせて、アメカジスタイルに。シンプルな無地のアイテムの中で、ケミカルウォッシュが良い味を出しています。
ケミカルウォッシュをスッキリ着こなしたいならスキニー
きれいめなコーディネートがお好みなら、スキニータイプがおすすめです。特にグレーカラーは、きれいめにも、カジュアルにも、どんなコーデにも合わせやすいですよ。
きれいめコートでカジュアル感を中和
激しめのケミカルウォッシュは、ダークカラーのコートを合わせて、カジュアル感をほどよく中和。
マダラ模様の主張が強めなケミカルウォッシュは、主役になるアイテムです。
ケミカルウォッシュデニムにベージュのトレンチコートを合わせれば、大人カジュアルスタイルが完成。
ジャージを合わせて古着ライクなスタイルに
濃すぎず淡すぎない、絶妙なウォッシュ感が魅力のグレーカラーのケミカルウォッシュデニム。オシャレさんは1本は持っておきたいおすすめアイテムです。
Gジャンはケミカルウォッシュがオシャレ
ケミカルウォッシュデニムはジーンズだけでなく、Gジャンで取り入れるのもおすすめです。
80年代流行ったように、ケミカルウォッシュのGジャンにケミカルウォッシュのジーンズを合わせるのは抵抗がありますが、黒いボトムスにケミカルウォッシュのGジャンを合わせると、カジュアル過ぎないオシャレなコーディネートが完成します。
チノパンとの相性も抜群です!
白色が強めのカラーなら、デニムでも柔らかい印象になりますね。
オシャレの幅が広がるケミカルウォッシュ
インパクトのあるケミカルウォッシュは1着で存在感抜群。
「コーディネートが難しそう……」というイメージを持っている方もいるかと思います。しかし、意外にどんなコーディネートにもマッチするし、いつものデニムをケミカルウォッシュに変えるだけで、ほどよいパンチを加えてくれる有能アイテムです。
色味のバリエーションも豊富なので、お気に入りの色落ち感やカラーを見つけてくださいね。
古き良きを大切に!ケミカルウォッシュのGジャンを復刻!
ボブソンは40年〜50年前のケミカルウォッシュを復刻し、Made In Okayamaの高品質なデニムジャケットを作りました。
昔ながらのケミカルウォッシュに、スタイリッシュなデザインをプラスして、最高の1着に仕上げています。
ジャストサイズやオーバーサイズ、お好みのサイズを選んで、あなたらしいコーディネートを楽しんでください。